【S17 最終174位/228位】ラプザシカイリュー
どうも。キリトと申します。SM以降久しぶりに最終100位台に入れたので、構築記事を書かせていただきます(3年ぶりですね...)。
<構築経緯>
一番多いであろうザシアン軸に有利と思っていた黒バドレックス構築を竜王戦ルールシーズン1、2と使ってきたが、黒バドレックスは有利不利がはっきりしており、簡単に止まりやすいことから選出のしにくさを感じていた。またゴツメサンダーでもザシアンを対策していたが、剣舞ごり押しで突破され、かつ壁下では後続の黒バドも突破されることが多々あり、「一番多いザシアン軸に強い」というコンセプトも怪しくなった。
新たな構築を悩んでいる中、某実況者がザシアン軸のテンプレ構築で早々に2ケタ代達成していた放送を見て、メタられていても構築そのものが強力であれば、プレイング次第でゴリ押しできるのではと感じ、テンプレ気味のザシアン構築をまず使ってみることにした。
とりあえず試運転として、この竜王戦環境初期に流行ったような並び、ザシアン・ラプラス・サンダー・悪ウーラオス・カバルドン・メタモンを使用。すると4桁台からアホみたいに連勝できたため、これに微調整を加えながら最終日まで使い続けた。ほぼ出せなかったメタモンは途中でカイリューに変更。
ザシアン@くちたけん
特性 :ふとうのけん
性格 :ようき
技構成 :きょじゅうざん、じゃれつく、ワイルドボルト、剣の舞
実数値(努力値) :H185(140)-A222(252)-135(0)-*-135(0)-201(116)
調整意図 :A-ぶっぱ、S-最速130族抜き(ムゲンダイナ意識)
最強ポケモン。全構築ザシアン対策しているが結局対策しきれていないことが多い。
壁を貼った状態で剣舞して殴るだけで基本的に試合が終わる。ゴツメサンダーも起点。
Sについて、最速にするメリットはザシアン-ザシアン対面の際に有利が取れることくらいと個人的に思っている。しかし壁下ではきょじゅうざん2耐するので、50%の運ゲにストレスを感じるよりは耐久に少しでも回すことを優先した(ただしムゲンダイナの上はとっておきたい)。また、耐久型ならば最速エースバーン抜きくらいにとどめると思ったので、このくらいあれば大体の耐久ザシアンを抜けるだろうとも思っていた。結果ザシアン-ザシアン対面では、体感6~7割上を取っていたので正解だったように感じる。
ワイルドボルトはホウオウ、テッカグヤ意識。副産物としてカイオーガへの最高打点も確保できた。ラプラス-カイオーガ対面の後は大体エレキフィールドとなっているため、ラプラスが倒された後のダイマカイオーガ処理が安定しやすかった。
インファイトがないことによりナットレイがきつくなるが、この構築にナットレイは出てこなかったのでそんなに問題なかった。
ラプラス@ひかりのねんど
特性 :うるおいボディ
性格 :ひかえめ
技構成 :フリーズドライ、絶対零度、うたかたのアリア、かみなり
実数値(努力値) :231(204)-*-100(0)-150(252)-115(0)-87(52)
調整意図 :C-ぶっぱ、S-4振り65族抜き?
構築の起点。初手ダイマ枠①。8割方試合に出していた。
範囲が欲しいので技構成はこれで確定。アリアは身代わりによるターン枯らしを少しでも減らすため。零度はほぼ打たなかったが、高威力キョダイセンリツとして重宝した。
剣盾初期の流用個体のためSの調整意図不明。たぶん当時流行っていたブラッキー抜きとかな気がする。ただCは全然足りないので控えめぶっぱで正解。
壁下でザシアンが剣舞するのがコンセプトなので、持ち物はねんど確定。5ターンだと後続がほとんどできることがない。
当初ちょすいで使っていたが、当然ながら誰もこいつに水技打たない、かつサイクル回す構築でもないのでうるおいボディに変更。あくびループも1ターンで抜けられるし、カイオーガのかみなり麻痺も回避できて色々と便利だった。
ラプラス対面で時間を使われすぎると勝てないので、突破できない、時間を稼がれると感じた瞬間にザシアンに引くことが大切。
ダイマが終わるとほとんどできることがない。ダイマしてもカイオーガには打ち勝てない。
特性 :ふかしのこぶし
性格 :ようき
技構成 :あんこくきょうだ、インファ、ふいうち、カウンター(ちょうはつ)
実数値(努力値) :175(0)-182(252)-120(0)-*-81(4)-163(252)
調整意図 :ASぶっぱ
ストッパー枠。対ネクロ、黒バド用兵器。
HBサンダーなどザシアン対策のポケモンについでで対策されがちなので、ザシアンでそれらを突破できなかったときに詰むことが多々あった。
最後の技については適宜変えながら潜ったが、カウンターは大体警戒されるし、ストッパーとして出す場合はちょうはつを打つ場面がなかなかない。サンダー意識のストーンエッジとかでもよかったかもしれない。
こいつがいるとザシアンの餌となるレヒレを選出してくれるのが助かる。
サンダー@いのちの珠
特性 :せいでんき
性格 :おくびょう
技構成 :10まんボルト、ぼうふう、ねっぷう、でんじは(かいでんぱ)
実数値(努力値) :165(0)-*-106(4)-177(252)-110(0)-167(252)
調整意図 :CSぶっぱ
4ケタ代では初手ダイジェットするだけで半壊させることも多かった。
上位帯だと大体警戒され、初手禁伝がきたり、裏にポリゴン2やラッキーがいたりと動かしづらかった印象。
3ケタ代以降ではほとんど出さなかった。珠サンダーの使い方がわかっていなかったかもしれない。
ダイウォール枠はザシアンのサポートにつながるでんじはorかいでんぱ推奨。
ダイサンダーかダイジェットしか打たなかったので、熱風はボルチェンとかでもいいかも。
カバルドン@オボンのみ
特性 :すなおこし
性格 :わんぱく
技構成 :じしん、ステロ、あくび、ふきとばし
実数値(努力値) :215(252)-132(0)-167(108)-*-111(148)-67(0)
調整意図 :流用個体のため不明
ステロ枠。受けのムゲンダイナ、ゼクロム、ルギア入りなどに出していた。
第7世代からの流用個体のため、調整意図が不明。ラプラス対面でセンリツ耐えずにびっくりした。あまりDに降りすぎると、オボン込みでもザシアンのきょじゅうざんがきつくなるので、おくびょう珠サンダーダイジェット耐えくらいで良かったかも。
受け入りに出してあくびループに使ったりしていたが、うまく起点を作ることがあまり出来なかった。改めて使いこなすには経験が必要なポケモンだと感じた。
ランドロス対面は必ず吹き飛ばしを押す。やつらは狡猾なので、1回目じしんをおして警戒心を解いた後剣舞をしてくるので、何回対面してもふきとばしを押し続けましょう。
特性 :マルチスケイル
性格 :いじっぱり
技構成 :げきりん、ダブルウイング、じしん、ほのおのパンチ
実数値(努力値) :175(68)-204(252)-116(4)-*-121(4)-123(180)
調整意図 :A-ぶっぱ、S-準速70族抜き、他あまり
個人的今期最強ポケモン。ザシアンとの相性補完が素晴らしい。
ヌオー入りやゴツメサンダー、ラグラージを崩すために入れてみたが、思いの他はちまきげきりんが刺さる構築が多く、最終日はウーラオスを押しのけて基本選出に入ってきた。カイオーガ、黒バド構築にも強い。ザシアン軸のため、ミミッキュなどのフェアリーが出されにくかったのも追い風。
初手に雑に投げると、後投げされる受けポケモンが大体何もできずに死んでいく。
技構成について、はちまきなので逆鱗は確定、ダイジェット用のウイング、ザシアン意識のじしん、テッカグヤ、ナットレイ意識のほのおのパンチとした。実際は逆鱗しか打たなかった。
Sは無振りサンダーを意識していたが、どうせならと思い準速70族まで伸ばした。
ホワイトキュレム入りに選出画面でダメ計して自信満々で初手にだしたけど、特性を忘れ一撃で倒されたとき???ってなったのあほすぎた。
<選出>
・カバルドン展開が刺さりそうなときは、カバ、ラプラス、ザシアンと出した。
・初手サンダーがよっぽど刺さりそうなときだけ、初手サンダーでダイマした。
<総括>
久しぶりに100位台に入れたのは嬉しかったです。
今まで使っていた構築は、どちらかというと「トップメタを対策する」ことに主眼を置いていたので、ガチガチのトップメタを使うのは久しぶりでしたし、「どうせメタられてんだろ」と使うこと自体に苦手意識を持っていました。
しかしトップメタがトップメタである所以はひとえに「強いから」であるということを改めて感じました。なかなか勝てなくなったときは、一旦いわゆる「テンプレ構築」を使用して、そこから環境に合わせて修正していく、というのもいいかもしれません(本当の上位帯だと通じないかもしれませんが…)。
ザシアンを使っていて思ったのはやっぱりサンダー強すぎるし、使われると運ゲの化身なのでストレスがたまりやすいということですね。5月からはそんなサンダー環境に戻ってしまいますが、こっちもサンダーをうまく使って相手だけにストレスを与えられるようなプレイングをできたらなと思います(?)。
目指せ最終2ケタ!
最近Vにはまりつつあります。